この記事では、以前書いた記事
【メイドインアビス 考察】①アビスについて - Sticky Note
を元に、アニメ2期1話視聴後に気になった点と、それに関連する事などを書いていきます。
また、2022/8月時点での漫画最新話まで(web版)のネタバレ要素を含むためご注意ください。
現在放送中のアニメ2期の先の話のネタバレ要素を含むため、漫画、web版を追っていない方はご注意ください。
●目次
ガンジャ隊到着は2000年前?
ガンジャ隊到着は約4000年前
大断層が一番上っぽいことからそう考えます。
リコ時代が2000年周期の終わりであり、「ダイラカズラの成長具合がリコ時代とガンジャ隊時代で似ている(つくし先生ツイートを参考)」ので、上記と併せて考え4000年前と想定します。
リコ時代は2000年周期の終わりです。
・大断層が一番上にあるかと思ったが、アニメを見る限り1層または2層がありそう
・ガンジャの木製の船→キャラバンの金属製の船への科学技術の成長速度
このことから、2000年前と推測します。
これは、アビス層増加説があるかないかによりません。
・ダイラカズラについて
作中セリフとつくし先生のツイートによると2000年周期ごとに枯れ、その後に盃を支える植物が栄えて違う景色を見せるとのことです。また、ガンジャ隊の見るカズラとリコ時代のカズラは同じぐらいの育ち方をしているとのことです。このことから、少なくとも2000年周期の節目、つまり2000年前、4000年前、…のどこかだと思います。
違う景色とはどう違うのか。次のどちらかを考えます。
(1)これまで見たような巨人の盃とは方向性の違う景色
(2)同じ植物がちょっと場所や位置が変わって生える(マイナーチェンジ)
(1)の場合、2000年ごとに景色は変わります。しかしながら、リコとガンジャ隊の時代では劇的な変化はないように感じます。よって、(2)だと思います。
黄金都市の住人と先住民
先住民は体に模様をつけています。
また、黄金都市の住人は、イルミューイ曰く、
『身体に模様あるヒトみたいな姿だって 村の言い伝えにあった』。
黄金都市の住人はライザの封書にあったロボットやレグのことでしょう。
先住民は黄金都市の住人の模様を模倣したのでしょう。このことから、黄金都市の住人と先住民との間に直接的または間接的な関係があったと考えます。
具体的には、直接的な関係として対面でのコミュニケーション、間接的な関係として住人の伝承や伝説、壁画などです。
文字の変化
つくし先生のツイートとアニメの描写によると、アビスという文字は複雑な形から単純な形へと変化したようです(悠遠の文字のアビス→奈落文字のアビス)。ガンジャ隊到着時、アビスは悠遠の文字っぽい形で、先住民によって示されています(アビスを示す文字がなぜこうも複雑な形になっているのか大いに気になるところです)。
奈落文字におけるアビスは☾と○を組みあせたような形で、単純化されています。
この『複雑→単純』という変化と同じ共通点をもつものが遺物です。
マルルクとの会話から、深い層ほど複雑な形の遺物があり、浅い層ほど単純な形の遺物があるようです。
文字は、人間の手で描く場合、単純な形の方が描きやすく判別しやすいので、複雑な文字を使っていくうちに単純化することは合理的な流れで納得がいきます。
しかしながら遺物は謎が多くどうして、いつ、どうやって発生するのか語られていません。ない所にあったりする、ということから、特殊な方法で発生しているようです。よって、文字のその変化と共通点はあれど、なぜ遺物が層の深度によって変化するのかは分かりません。
遺物の形
遺物に関連し、次の事も気になります。
アビスでは思いが形になって現れること、欲望の揺籃は幼子が向いており大人は願いが散ってしまうこと、この二つです。
これらのことから、遺物がもし人間の思いや願いが形になったものであるならば、遺物の形の単純さや複雑さは、その願いを発する人間の成長具合によるのではないでしょうか。要は、子供から生まれた願いは単純かつ純粋であるため、遺物も単純な形になり、大人から生まれた願いは複雑であるため遺物も複雑な形になる、ということです。
アビスは深部ほど潜る難度が高くなりますから、子供はほぼ浅い層にしか行けません。深い層に行けるのはほぼ大人です。よって浅い層にいる子供の願いが単純な形の遺物になり、深い層にいる大人の願いが複雑な形の遺物になったと考えれないでしょうか。
悠遠の文字
悠遠の文字も謎が多いです。そもそも何を元に文字として使用しているのかわかっていません。
印象としては、象形文字のように感じます。ハクも人っぽいですし、アビスも囲う穴は丸いので現実に近い気はします。ただ、このアビスという文字が、いつの時代のアビスを形にしたものなのかはわかりません。これだけ複雑な形をした時代があったということでしょうか。
ハクの由来=赤子説
仮に悠遠の文字が象形文字だとするなら、ハクとは元は赤子を意味していたのではないかと思います。宝物であり、人が逆さの状態、これは出産前の赤子が相当するのではないでしょうか。
先住民であるイルミューイは赤子を産めないから迫害されました。このイルミューイの背中には、赤子が産めないこと(赤子不可能)を示す文字が書かれているようです。これに該当すると思われる文字が、逆さになった人の頭の左右に()があるかのような形をしています。先住民は、前述したように、黄金都市の住人から影響を受けています。よって、この先住民の風習(出産できないイルミューイの迫害)も黄金都市の住人の影響によるものかもしれません。
赤子はイルミューイや村だけでなく、リコにも関連する要素です。
リコは元は死んだ赤子です。また、リコがミーティと夢の中で会った後の描写では、リコは粘膜に包まれたように描かれており、産まれた後のような印象があります。
よって赤子はメイドインアビスにおいて頻出する要素といえ、重要な意味を持つと思います。
登場する白笛=全員女性説
オーゼン、ライザ、リコ、スラージョは女性です。ワクナは老人とのことですが、髪が長いので、女性の可能性が高いです。未登場の巫女は名称からして女性でしょう。ボンドルドの現在の体は『パパ』という呼称からして男性だと思われますが、オリジナルが女性であった可能性もあります。
赤子とセットで考えると、白笛が女性であることに意味があるように思えてきます。
併せて、レグが男であり、かつ、ロボットであるレグに生殖器があることも気になります。
アビスの中心へと向かうもの
・『呪い避けの籠』に入れられた元・生き物
リコ、残飯
・『欲望の揺籃』使用時のイルミューイ
村になる前にアビスの中心へと走っています。
欲望の揺籃には、『星の羅針盤』と同じ形の針のようなものが中にあるようです。
・『星の羅針盤』の中心部の針
星の羅針盤
・役割
二人の鋭さから、この遺物の役割はその名前の通りなのだと思います。
また、先住民は「大事なもの、枢機の姿」と表現しています。枢機という単語は遺物『数機へ返す光』にも使われており、この作品世界における重要な要素に感じます。
欲望の揺籃に、同じ形の針があるのが気になります。また、欲望の揺籃を使用したイルミューイがアビスの中心へ向かったことは、星の羅針盤の性質と共通しています。
疑問なのは、星とはどの星のことなのか、そして星の何を指すのかということです。また、星の羅針盤とは、星の何かを指すという用途ではなく、星自身の行先を示すという用途の可能性もあります。
船の男はなぜ黄金郷を見られなかったのか
ボンドルドは祝福によって成れ果て化した際、次の2000年へ踏み入る準備はできました、と言っています。つまり、其れによって2000年問題を回避できると考えられます。また、白笛オーゼンはラストダイブもせず、成れ果てにもなっていません。ライザ、ワクナ、スラージョは2000年周期の終わりが差し掛かろうという時期にラストダイブをしています。
よって、白笛がラストダイブしたのは2000年問題回避のためではなく、それ以外のためかもしれません。白笛という人間達の性格・性質から、アビスに関する特別かつ重要なイベントが発生するのだと考えます。候補としては黄金郷の出現です。
男が、黄金郷を見られなかったのは、黄金郷が時期によって消えたり現れたりするからではないでしょうか。
2000年の周期によって生じるする何らかの事象によって、または、それ自身が2000年周期によって、一時的に出現するのではないでしょうか。
以上です。ありがとうございました。
以下は、記事修正後不要となった部分です。
廃棄区画
時間のずれ
ついでに、村設立時から村時間で150年という情報から、村と地表との時間のおよそのずれを計算してみます。
村は、現在は、帰らずの都と同じ深さにあるものとする。また、村の設立は現在から4000年前とする。
村における時間の経過を村時間、地表における時間の経過を地表時間とする。
ガンジャ隊の村の当時の深さを測る。
現在の大断層=2600m地点
現在の帰らずの都=13000m地点
よって、
ガンジャ隊村設立時=13000m-2600m=10400m地点
村設立直後に2000年問題によって1層分深くなるとする。
現在の誘いの森=1350m~2600m よってその厚さ1250m
1層ずれた後の村(4000年前~2000年前)=10400m+1250m=11650m地点
ここからさらに2000年後に1層分深くなる。
現在のアビスの淵=0m~1350m よってその厚さ1350m
2層ずれた後の村(2000年前~現在)=11650m+1350m=13000m地点
つまり、地表時間4000年前に村が設立されたとすると、村は、前半の地表2000年間は11650m地点、後半の地表2000年間は13000m地点にあったと考えられる。
11650m地点における地表時間2000年=村時間X年
13000m地点における地表時間2000年=村時間Y年
とする。
深い方が時間のずれが大きいので、X>Yである。
村は、村時間では150年前に設立されたので、
X+Y年[村時間]=4000年[地表時間]
X+Y年[村時間]=150年[村時間]
となる。
とここまで書いてきたが正確な求め方は分からない、加えて、13000mと11650mでは1350mしか差がないのでXYで分けずにまとめて考える。
村時間150年=地表時間4000年であるので、
村時間1年=地表時間26.66…年
地表時間1年=村時間約2週間(=村時間0.0375年)
となる。