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【創作論】設定を作る方法

■はじめに

この記事では、創作における設定を考える際の方法について考えます。

設定構築を一から最後まで、というよりは、そのキッカケとなる考え方を書いたものです。

ここでは、謎、最大化、変換の3つに分けて考えます。

 

■目次

・本文

 ①謎

 ②最大化

 ③変換

・おわりに

 

■本文

謎を材料にする方法です。創作のモチーフの対象を、現実の謎とする方法です。

ここで言いたい謎とは、科学などの現実的な観点や人間の視点(主観)から不明である領域のことです。例えば、ブラックホールの中とか、生命の起源とか、脳の働きとかです。

現実において不明な領域は、創作の余地があるとも言えます。共通認識が強固なモノや概念(=常識)を創作世界で変形させようと思うと、大抵はそれなりの説得力が必要です。例えば、人間が宙に浮く世界なら、なぜ宙に浮けるのかを科学的な技術だったり魔法的なアイテムで浮けるメカニズムを構築しないと、あまりにも何でもありな状態になってしまいます。謎の領域で創作するのであれば、そのコストは小さくなりますし、ある程度制限が無い分創作の自由度も高いです。

例)

・地球の生命は、実は宇宙人が持ってきたものが始まりだった。

・死後の世界は不明です。よってこれを利用し、輪廻転生が存在する世界を考える。

・睡眠中は本人は現実世界の物事をほぼ知覚できません。これを利用し、主人公は睡眠中は別世界に旅立ってるとします。あるいは、主人公のみならず他の人間もそのようになっている世界であるとします。別世界じゃなくても、霊体になってて、起床時は忘れてるでもいいです。はたまた、現実世界こそが架空の世界であり睡眠時の世界こそが本来の現実世界とかでも……と妄想していきます。

 

②最大化

任意の要素を最大化させる方法です。最大化=最大解釈でもいいです。

例)

・創作世界における確率的な出来事は、創作者によって比較的簡単に操作可能です。極低い確率でしか起こらない、絶対あり得ないような出来事も創作世界でなら発生させることもできます。

 

③変換

任意の関係性や要素を、別の何かに変換するという方法です。

例)

・現実で共生関係にある生物の関係性を、創作世界の別生物(人間と他種族とか、少数民族と獰猛な生物とか)に置き換えます。

・現実での人間と動物の関係を、創作世界の人間と人間の上位存在の生物の関係に変換します。

 

■終わりに

上記で挙げた考え方の順序としては、

現実の何かを知った後に、

 もしかしたら中身はこうなってるんだろうとか(謎)、

 この特徴を最大解釈するとこうなるなとか(最大化)、

 これを○○と△△に変換したら面白そうだなあ(変換)

と想像する、という感じです。

気が向いたら少ない箇所を追記予定です。

 

以上です。